非破壊検査の主な種類とは?

製造や品質管理の現場において、対象物を損なわずに状態を確かめる非破壊検査には具体的にどのような種類があるのでしょうか。本記事では、代表的な手法の種類とそれぞれの基本原理や特徴を客観的・個別に分かりやすく解説します。

非破壊検査の基本概要と検査を行う目的

非破壊検査(NDI/NDT)は、素材や製品を破壊せず寸法や機能を保ったまま内部や表面のきずを調べる技術です。製造工程内や完成後検査において所定の基準に基づき合否判定を行い、製品の健全性確認や信頼性向上を図る目的で実施されます。

表面や表層部のきずを検出する非破壊検査の種類

非破壊検査は検査部位により大別されます。まずは表面や表層部近傍を調べる代表的な3手法を解説します。

浸透探傷検査(PT)

浸透探傷検査(PT:Penetrant Testing)は毛細管現象を利用し、表面開口きずへ浸透させた液を吸い出して拡大指示模様を目視確認します。多孔質を除く金属・非金属に広く適用できます。

磁粉探傷検査(MT)

磁粉探傷検査(MT:Magnetic Particle Testing)では、強磁性体を磁化させた際に生じる漏洩磁束に磁粉を吸着させます。鉄鋼材料などの表面や表層部直下にある微細な欠陥を迅速に検出できます。

渦流探傷検査(ET)

渦流探傷検査(ET:Eddy Current Testing)は、コイルによる渦電流変化を利用する技術です。導電材料の表面近傍にあるきずを、非接触かつ高速でスキャンできます。

内部のきずを検出する非破壊検査の種類

外観からは確認できない内部の空洞や溶接欠陥などを検出する代表的な2手法を解説します。

放射線透過検査(RT)

放射線透過検査(RT:Radiographic Testing)は、X線等の透過能力と感光材の濃度差を利用します。立体的なきずを捉えやすく画像記録が残る一方、厳格な安全管理が必要です。

超音波探傷検査(UT)

超音波探傷検査(UT:Ultrasonic Testing)は、境界面で反射するエコーを解析する仕組みです。面状きずの検出に優れ、反射波から欠陥の位置や深さを高精度に測定できます。

まとめ

非破壊検査は、構造物の健全性と安全性を客観的に担保するための不可欠な技術体系です。表面を捉える手法や内部を可視化する手法など、それぞれの原理と特徴を正しく理解し、品質管理の実務にお役立てください。

【検査シーン別】
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3 SELECTIONS

渦流探傷器は、スペックだけを見て選ぶと、実際の検査対象の形状や設置環境と合わず、キズの見逃しや過検知が現場で頻発することがあります。
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秒単位で流れる
量産部品の検査
ベアリング
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EddyInspector LXⅡ
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ACTUNI
画像引用元:ACTUNI公式サイト(https://www.actuni.co.jp/ndi/eddy_crnt/eddylx2.html)
寸法(mm・W×H×D)
370 × 149 × 350
JIS準拠の校正証明で
導入・監査をスムーズに

親会社への提出やPPAP等の品質監査に求められるJIS Z 2316-2準拠の校正証明書を、追加費用や別申請なしで標準添付。書類が最初から揃うため、社内説得から導入後の監査対応まで、スムーズに進められる。

高速デジタル処理×必要十分な
機能で、現場が使いこなせる

過剰スペックを省き、量産検査に必要な機能へ絞り込むことで、専門知識がなくても扱いやすい1台。そのうえ、高速デジタル処理により回転ブレや外乱ノイズを抑える機能を備え、タクトタイムが厳しい量産ラインでも安定した全数検査体制を整える。

凹凸・曲面・
段差面の検査
エンジンブロック
シリンダー・歯車類
スタトグラフ
STATOGRAPH CM+
日本フェルスター
STATOGRAPH CM+
画像引用元:フェルスター公式サイト(https://www.foerstergroup.com/en/statograph-cm-cm)
寸法(mm・W×H×D)
211 × 133 × 317
複雑形状のワークでも
きずを見逃さない

凹凸・曲面・段差面でセンサーと部品の距離がブレることによるノイズを、独自の補正機能で自動補正。従来機では形状由来のノイズに埋もれていた微細なきずのみを抽出し、量産ラインでの過検知を防ぐ。

見てわかるエビデンスで
厳しい品質監査を突破

波形だけでは経験がないと判断が難しい穴・段差・曲面でのノイズがきず信号と重なりを色付き画像に変換し、加工形状はパターン認識で自動処理。視覚的なエビデンスとして記録できるため、海外OEMや親会社の厳格な品質監査にも対応できる。

R&Dでの
高度解析
試作品・不具合品
EV新規部品
エクタン
Ectane 2
エディーファイテクノロジーズEddyfi Technologies
Eddyfi Technologies
画像引用元:ポニー工業(正規代理店)公式サイト(https://www.ponyindustry.co.jp/products/65.html)
寸法(mm・W×H×D)
279 × 254 × 158.8
きず状態の可視化で
原因究明が進む

線でなぞる検査とは異なり、最大256の極小センサーを並べて面で読み取るアレイ技術を搭載。微小なクラックの形状や深さを2D/3Dのカラーマップで鮮明に可視化し、原因究明のためのエビデンスを提供する。

再解析で判定基準を
作り込める

スキャンした膨大な生データをPCにすべて保存できるのが強み。検査後でも、PC上でしきい値や周波数を変えて再解析できる。手探りになりがちな新規部品の複雑な量産検査基準の策定において、データに基づいたルール作りを実現する。

検査シーン別

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