渦流探傷器の校正証明書

渦流探傷器の校正証明書は、検査機器が所定の基準どおりに機能していることを示す書類です。品質監査や親会社・取引先への提出を控えている場合、機器選定の段階から証明書の扱いを確認しておくと、導入後の対応がスムーズになります。

本ページでは、校正証明書が求められる場面や記載される主な項目、購入時・導入後に確認したいポイントを整理しました。

渦流探傷器の校正証明書とは

校正と校正証明書の違い

校正とは、基準となる試験片や計測器と比較して、機器の性能が規定の範囲内にあるかを確認する作業です。その結果を書面にまとめたものが校正証明書で、検査結果の信頼性を第三者に示す根拠になります。

渦流探傷器は、試験周波数やゲイン、位相などの特性がずれると、きず信号の大きさや判定結果に影響が出ます。検査の合否を客観的に説明するためにも、機器が正しく校正されていることを書類で示せる状態にしておくことが大切です。

渦流探傷器に関わる規格

渦流探傷器の特性と検証方法については、JIS Z 2316-2などの関連規格で定められています。取引先や監査で確認されやすいのは、証明書がどの規格に準拠した方法で作成されているかという点です。

参照先:日本産業標準調査会/JIS検索(https://www.jisc.go.jp/)

校正証明書が求められる場面

品質監査への対応

IATF 16949をはじめとする品質マネジメントシステムの審査では、検査設備の管理状況を確認される場合があります。校正の実施記録や証明書を提示できると、検査工程の妥当性を説明しやすくなります。

親会社・取引先への提出

PPAPなどの部品承認手続きでは、検査工程を裏付ける資料の提出を求められることがあります。自動車部品のように品質要求が厳しい業界では、導入時点で証明書が揃っているかが重視されます。

社内稟議・導入説明

新たに渦流探傷器を導入する際、検査の信頼性を社内に説明する材料としても証明書は役立ちます。非破壊検査の有資格者がいない現場ほど、書類で性能を示せることの意味は大きくなります。

校正証明書に記載される主な項目

発行元によって書式は異なりますが、一般的には以下のような項目が記載されます。

項目内容
対象機器型式・製造番号
校正日校正を実施した日付、推奨される次回校正時期
準拠規格校正方法の根拠となる規格
校正結果各特性の測定値と判定
使用した基準器トレーサビリティ確保のための基準器情報
発行者メーカー・校正事業者の名称

購入時に確認したいポイント

標準添付か有償オプションか

校正証明書が本体に標準添付されるか、別途申請・有償対応になるかは機種によって異なります。購入後に手配が必要な場合、監査直前に間に合わないこともあるため、見積もり段階で確認しておきましょう。

準拠規格が取引先の要求と合っているか

取引先や親会社が特定の規格への準拠を求めている場合は、証明書の準拠規格が要求と一致しているかを事前にすり合わせておくと安心です。

再校正の窓口と期間

導入後の再校正を国内で受けられるか、校正にかかる期間や代替機の有無も確認したいポイントです。ラインに組み込む場合は、校正中の検査体制もあわせて検討しておきましょう。

校正証明書を標準添付している機種の例

当メディアで紹介しているACTUNIの「EddyInspector LXⅡ」は、JIS Z 2316-2に準拠した校正証明書を追加費用や別申請なしで標準添付しています。

参照先:ACTUNI公式HP/EddyInspector LXⅡ(https://www.actuni.co.jp/ndi/eddy_crnt/eddylx2.html)

導入後の校正・点検の考え方

校正の頻度は、使用頻度や取引先の要求、社内の設備管理規程に合わせて決めるのが一般的です。量産ラインで常時稼働させる場合は、定期校正に加えて、始業時に対比試験片で検出感度を確認する日常点検を組み合わせると、異常に早く気づけます。

点検結果を記録として残しておけば、監査時に設備管理の状況を示す資料としても活用できます。

校正証明書は
導入前に確認を

渦流探傷器の校正証明書は、検査結果の信頼性を社内外に示すための重要な書類です。機器のスペックや価格とあわせて、証明書の有無・準拠規格・再校正の体制まで比較しておくと、導入後の監査対応がスムーズになります。

書類面の確認ができたら、次は自社ワークで実際に検出できるかをデモ機で確かめましょう。

【検査シーン別】
渦流探傷器のおすすめ3選
3 SELECTIONS

渦流探傷器は、スペックだけを見て選ぶと、実際の検査対象の形状や設置環境と合わず、キズの見逃しや過検知が現場で頻発することがあります。
自社の現場で効果を発揮する1台を選べるよう、検査シーン別におすすめの機種を調査しました。

秒単位で流れる
量産部品の検査
ベアリング
シャフト・ローラー
エディーインスペクター エルエックスツー
EddyInspector LXⅡ
アクチューニACTUNI
ACTUNI
画像引用元:ACTUNI公式サイト(https://www.actuni.co.jp/ndi/eddy_crnt/eddylx2.html)
寸法(mm・W×H×D)
370 × 149 × 350
JIS準拠の校正証明で
導入・監査をスムーズに

親会社への提出やPPAP等の品質監査に求められるJIS Z 2316-2準拠の校正証明書を、追加費用や別申請なしで標準添付。書類が最初から揃うため、社内説得から導入後の監査対応まで、スムーズに進められる。

高速デジタル処理×必要十分な
機能で、現場が使いこなせる

過剰スペックを省き、量産検査に必要な機能へ絞り込むことで、専門知識がなくても扱いやすい1台。そのうえ、高速デジタル処理により回転ブレや外乱ノイズを抑える機能を備え、タクトタイムが厳しい量産ラインでも安定した全数検査体制を整える。

凹凸・曲面・
段差面の検査
エンジンブロック
シリンダー・歯車類
スタトグラフ
STATOGRAPH CM+
日本フェルスター
STATOGRAPH CM+
画像引用元:フェルスター公式サイト(https://www.foerstergroup.com/en/statograph-cm-cm)
寸法(mm・W×H×D)
211 × 133 × 317
複雑形状のワークでも
きずを見逃さない

凹凸・曲面・段差面でセンサーと部品の距離がブレることによるノイズを、独自の補正機能で自動補正。従来機では形状由来のノイズに埋もれていた微細なきずのみを抽出し、量産ラインでの過検知を防ぐ。

見てわかるエビデンスで
厳しい品質監査を突破

波形だけでは経験がないと判断が難しい穴・段差・曲面でのノイズがきず信号と重なりを色付き画像に変換し、加工形状はパターン認識で自動処理。視覚的なエビデンスとして記録できるため、海外OEMや親会社の厳格な品質監査にも対応できる。

R&Dでの
高度解析
試作品・不具合品
EV新規部品
エクタン
Ectane 2
エディーファイテクノロジーズEddyfi Technologies
Eddyfi Technologies
画像引用元:ポニー工業(正規代理店)公式サイト(https://www.ponyindustry.co.jp/products/65.html)
寸法(mm・W×H×D)
279 × 254 × 158.8
きず状態の可視化で
原因究明が進む

線でなぞる検査とは異なり、最大256の極小センサーを並べて面で読み取るアレイ技術を搭載。微小なクラックの形状や深さを2D/3Dのカラーマップで鮮明に可視化し、原因究明のためのエビデンスを提供する。

再解析で判定基準を
作り込める

スキャンした膨大な生データをPCにすべて保存できるのが強み。検査後でも、PC上でしきい値や周波数を変えて再解析できる。手探りになりがちな新規部品の複雑な量産検査基準の策定において、データに基づいたルール作りを実現する。

検査シーン別

渦流探傷器3選

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